2011.07.13 (Wed)
グラビティ・ワークスの浅賀です。
来る海の日に屋久島を縦走する計画たてています。屋久島といえば樹齢数背百年の杉で有名で、豊かな木々を育む雨の多い山深い島です。百名山の一座の宮之浦岳や永田岳などから、日本アルプスにも負けない景観が望めそうです。
さて、屋久島縦走の体の準備として、群馬の百名山の一座、武尊山に登ってきました。
梅雨の晴れ間が予報された週末に急に思い立っていったので、たいした下調べもせずに登山計画もそこそこに登りに行きました。
武尊は手前に前武尊(2,039m)奥に沖武尊(2,158m)、その間3.5kmにはいくつかの山頂があり、沖武尊までちょっと距離があります。沖武尊が主峰で百名山に指定されています。
この日はちょっと遅めの8時ぐらいに登山開始しました。前武尊まで、コースタイム上では2時間40分程度。その間、鎖場があります。まず、この鎖場が想像以上の険しさ。いやらしいオーバーハングもあり、かなりの手こずってしまいました。前武尊まで約1時間オーバーの3時間半要してしまいました。この時点で11時半。基本的に午前中には行動を終わらせておくのがお山の基本です。ですが、沖武尊までまだ3.5km残っています。2,039m→2,158mですから、高低差は約120m。ゆったりとした縦走路であれば1時間20分ぐらいで行けそうです。ですが、地図のコースタイムは2時間とあります。そんなに時間はかからなそうに見えますので、このまま沖武尊に進むことを決めて前武尊を後にします。
スタートしてすぐにこの高低差120mはまやかしだと分かります。沖武尊まで連なるいくつかの峰には巻き道は一切なし! 峰ごとに登っては下りの繰り返しで徐々に120m高度を上げていくという、そんなコースです。なだらかな縦走路とは無縁、これがキツイ! そもそも前武尊までで想定以上の体力を使っているし時間も気になる。こうなると焦ってペースがみだれ、かなりの体力をロスにつながります。おまけに雪渓があり、ここでも体力を奪われます。当然、到着はコースタイム通りの当然13時半です。この時点でヘロヘロです。
下山は前武尊まで同じアップダウンを辿ると思うと気が滅入りました。足はガクガクですし、精神的にもダウン。もう歩きたくない、そんな思いが繰り返し頭の中で巡ります。ああ、こうやって時間と距離と体力を見間違って、体力、精神力が下がり遭難していくんだな、と、にわかに実感しました。
時間が遅くなってしまった、といっても、それなりに早い時間でしたから、ゆっくりゆっくり下山して17時。行動時間にして8時間を超えてしまったのでした。
まさに私的遭難危機。下調べと計画はしっかり、そして地図もしっかり読みましょうね。仕事も同様、調査と企画・構成をしっかり、スケジュール通り、設計通り作るのが大前提ですね。
※写真:沖武尊から前武尊(右奥)をヘロヘロの状態で撮影。
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