一眼レフカメラのレンズの外枠をよく見ると、
小さな溝がついている事がわかるのですが、
そこには『フィルタ』というものをハメることが出来ます。
撮影される映像に変化を生むことができるフィルタですが、
夕暮れや朝焼けを強調する『トワイライトフィルター』などは
Photoshop様のお力で近いものを再現が可能です。
しかし、Photoshopを使って後から再現が出来ないような
特殊な効果を生むフィルターも存在します。
というわけで、そんなフィルタを買ってきたわけですが、
それは『サーキュラーPLフィルター』と呼ばれるもの。
『C-PL』とか『円偏光フィルター』とも呼ばれるようです。
特定の波長の光を弱める事が出来、
主に反射して入ってくる光を除去するのに使われます。
サンプルは以下
近所のお店のガラステーブルに反射している電灯に注目。
それがこうなります、微妙に反射光が弱まっているのがわかりますねー。
そんなPLフィルタが最も真価を発揮するのは晴天の青空の撮影。
空は乱反射の渦(←なんかこの表現カッコイイ!)なのですが、
乱反射光を除去することで、本来の青さを取り戻した空がこちら。
暗いって? いやいや!
空は濃紺色に変わっていますが、建物の明るさは変わっていません。
そのままPhotoshopで明るくするなり、カメラで露出を上げて撮影すれば
青色を保持したまま明るくなってくれます、
つまり空が白飛びしにくくなるわけですねー。
そのほかにも、『水面に沈む落ち葉』や
『ガラスのショーケースに入った宝石』などを
写りこみを弱めたうえで撮影できるようです。
けっこうお高いアイテムで、
有名メーカーのブランド品は一枚で17000円とかするんですが、
新宿のマップカメラさんのオリジナル商品を6600円で購入できました。
(効果は変わりませんが、ブ厚いから光量が減って暗くなります)
こういったように写真撮影のテクニックを勉強していくと、
高級な写真素材集の風景素材は
PLフィルタを使ってRAW撮影してるんだなーと感じます。
『作ったような鮮やかさなのに、何故か自然に見える』やつですね。
カメラを本格的に始めてから、
『ああ、あの写真ってこうやって撮っていたのか』と
色々なことがわかってきました。
デザイナーとしてもいい勉強になりますね。
稲葉でした。
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