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最近観た映画
2011.04.06 (Wed)
「ザ・ファイター」と「トゥルー・グリット」を早く観に行きたいのだが、
今週も買い直したブルーレイを鑑賞。

早く観ないと終わってしまう~。


【バロン(1989)】
公開当時、4600万ドルの制作費に対して、
800万ドルしか稼げなかったという事で、
壮大な失敗作の烙印を押された作品。

ギリアム作品なので、興行的に成功するかどうかは、
配給会社次第だと思うのだが、この結果のせいで、
ギリアムは稼げない映画監督というイメージが付いてしまった。

が、3年後の「フィッシャー・キング」が大ヒット、
続く「12モンキーズ」の連続ヒットで、
このままヒット監督になるのかと思いきや、
「ラスベガスをやっつけろ」「ブラザー・グリム」「ローズ・イン・タイドランド」で、
また儲けれない映画監督に・・・。

とはいえ、ギリアムはヒットしてない映画の方が面白いというのも、
また事実で、メジャー作品で秀逸なのは「12モンキーズ」ぐらい。

この「バロン」もギリアムのセンスが存分に活かされている傑作で、
小道具からセットまでディテールが素晴らしい。

演出も、バロンの語る回想シーンと陰惨な現実をカットバックで、
物語が進むのだが、お得意の「どこからが現実なのか?」が
分からなくなる演出はさすがとしかいいようがない。

ブルーレイでは、DVDと同じマスターを使用したと思われる。
ビットレートが上がっているので、そりゃ画質も大変良い。

できればブルーレイ化する際に、リマスターしてくれればいいんだけど、
お金がかかってしまうので、致し方ないのか・・・。

これは買って良かった一本だった。


【ブレイブ・ハート(1995)】
メル・ギブソンが監督2作目でアカデミー賞をゲットした歴史大作。

スコットランド独立のきっかけを作った
ウィリアム・ウォレスの生涯を描いた大作なのだが、
必要以上のヴァイオレンス描写が炸裂する違う意味での傑作。

大幅に脚色したと公言しているので、
とても史実に忠実とはいえないのだが、
決してお高く止まってないストーリーなので、
好感度大。

イングランド国王のエドワード1世の描かれ方も、
これ以上ない残虐さなのだが、それに負けないくらい、
ウォレスの復讐も残虐。

なので、カタルシスはたっぷりと味わえる。

本作のブルーレイソフトも名撮影監督ジョン・トールが
監修したというだけあって、画質はかなり良かった。

DVDよりもシャープさが際立ち、彩度の低い色調だと思っていた
戦闘シーンもこんなに色鮮やかだったのかと感動した。

20世紀フォックスは、よく本国のマスターを使っているので、
安心したいところだが、おそらくこれ以上は望めないだろう。

「バロン」も「ブレイブ・ハート」もTSUTAYAの2枚まとめ買いキャンペーンのおかげで格安でゲットできたので、非常にいい買い物だった。


今週は「マイノリティ・リポート」と「ユニコーンEP3」を観る予定。

ウエダでした。

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