2010.04.08 (Thu)
ドリームワークス最新作は「ヒックとドラゴン」というCGアニメなのだが、
これがとてもとても可哀想な事になっている。
というのも、「アバター」や「アリス・イン・ワンダーランド」が
3D上映で大ヒットしてしまったおかげで、ウマウマ状態の劇場主が
3D上映のチケットを最大8%も値上げしたそうなのだ。
そのため、家族で映画を観に行く事が多いアメリカ人のお財布を直撃。
家族全員のチケットを買うとなると、複数枚購入しなければいけないわけで、
買い渋りが発生しているとの事。
さらに運の悪い事に、「ヒックとドラゴン」は、ドリームワークス的に
かなり期待度の高い作品だったので、全米4055館という大規模公開。
しかもその内の2364館が、3D上映だったというのだから、さぁ大変。
初公開時ランキング第1位だったものの、
一週目は4370万ドルとかなり期待はずれとなってしまった。
しかし、不幸はこれで終わらない。
「ヒックとドラゴン」の期待値が高すぎたため、興行の不振を受けて、
制作会社であるドリームワークスの株価が下落してしまったのだ。
負の連鎖もここまでくると、ちょっと面白い(笑)
ちなみに「ヒックとドラゴン」を演出したのは、
あの名作「リロ&スティッチ」を手掛けたクリス・サンダースとディーン・デュボア。
今でこそディズニーの屋台骨をささえる主力作品になった「リロ&スティッチ」も
ディズニーアニメ人気が下降している時に公開されたいわくつきの作品だった。
評価もそこそこ高かっただけに、つくづくツイてない監督たちだ。
03/29
ナシ
03/30
ナシ
03/31
ナシ
04/01
ナシ
04/02
ナシ
04/03
ナシ
04/04
【ハート・ロッカー(2009)】
やっと、近所のTOHOシネマズのレイトショーで鑑賞。
イラクでの爆破処理班の姿を淡々と描く。
主演はジェレミー・レナー。
ほぼ無名の俳優だけに、パッとしない度100%。
他にもガイ・ピアーズやレイフ・ファインズ、
デビッド・モースがチョイ役で登場するが、
さほど重要ではない。
爆弾処理っていうと、単純に爆弾を解体するだけかと思っていたら、
仕掛けによっては、遠隔操作で起爆されるかもしれないわけだ。
そんな恐怖の中、起爆担当の犯人や奇襲攻撃を仕掛けて来る戦闘員を
警戒しながら解体作業をするわけだから、その緊張感は尋常ではない。
しかしジェレミー・レナー演じるジェームズ軍曹は、
度胸が座りすぎていて、そんな事もおかまいなしに、
楽しみながら(そう見える)ほいほいと爆弾処理任務をこなしていく。
このオッサン、どんな神経してんだ?と呆れるわけだが、
中盤、少年が人間爆弾に加工されている現場を発見してから、
さすがのジェームズ軍曹もグラつき始める。
(このシーンはショック度120%)
爆弾処理以外にも、砂漠での狙撃戦は超リアルで見所のひとつだ。
一発撃って、風速を計算して角度を調整して、また狙撃して・・・
と長時間に渡る攻防戦は、たまらなくスリリング。
(バーレットM82A1アンチ・マテリアルライフルが登場。スゴイ迫力。)
いつのまにやら、ジェームズ軍曹のように、
戦場の緊張感を楽しんでしまう自分に怖くなるくらいだ。
全編通して手持ち撮影のリアリティーある映像で、
丁寧に描写していくビグローの演出は、実に的確だ。
また、この作品には明確な敵が画面上に映されない。
だけど敵はどこかに潜んでいて、間違いなくジェームズ軍曹らを狙っている事を感じさせる。
見事に恐怖と不安を表現した、
この演出は近年の戦争映画でも飛び抜けて斬新だ。
今年のアカデミー賞で元旦那の監督作品「アバター」と一騎打ちだったわけで、
後であ?だこーだ言っても仕方無いのだが、
この2作は同じカテゴリーで較べられるものではない。
映像表現、ストーリー、演技、どれを取っても、
間違いなく「ハート・ロッカー」は非の打ち所のない傑作だという事は
誰もが認めているところ。
キャメロンはさぞ悔しかったに違いないが、
逆に文句も無かっただろう。
131分間、ずっと緊張しっ放しなので、
観終わった後、どっと疲労感が襲ってきて、
帰ってからよく眠れた(笑)
今週末は、マーティン・スコセッシ監督の「シャッター・アイランド」を
観に行きたいなぁ。
ウエダでした。
これがとてもとても可哀想な事になっている。
というのも、「アバター」や「アリス・イン・ワンダーランド」が
3D上映で大ヒットしてしまったおかげで、ウマウマ状態の劇場主が
3D上映のチケットを最大8%も値上げしたそうなのだ。
そのため、家族で映画を観に行く事が多いアメリカ人のお財布を直撃。
家族全員のチケットを買うとなると、複数枚購入しなければいけないわけで、
買い渋りが発生しているとの事。
さらに運の悪い事に、「ヒックとドラゴン」は、ドリームワークス的に
かなり期待度の高い作品だったので、全米4055館という大規模公開。
しかもその内の2364館が、3D上映だったというのだから、さぁ大変。
初公開時ランキング第1位だったものの、
一週目は4370万ドルとかなり期待はずれとなってしまった。
しかし、不幸はこれで終わらない。
「ヒックとドラゴン」の期待値が高すぎたため、興行の不振を受けて、
制作会社であるドリームワークスの株価が下落してしまったのだ。
負の連鎖もここまでくると、ちょっと面白い(笑)
ちなみに「ヒックとドラゴン」を演出したのは、
あの名作「リロ&スティッチ」を手掛けたクリス・サンダースとディーン・デュボア。
今でこそディズニーの屋台骨をささえる主力作品になった「リロ&スティッチ」も
ディズニーアニメ人気が下降している時に公開されたいわくつきの作品だった。
評価もそこそこ高かっただけに、つくづくツイてない監督たちだ。
03/29
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ナシ
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ナシ
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【ハート・ロッカー(2009)】
やっと、近所のTOHOシネマズのレイトショーで鑑賞。
イラクでの爆破処理班の姿を淡々と描く。
主演はジェレミー・レナー。
ほぼ無名の俳優だけに、パッとしない度100%。
他にもガイ・ピアーズやレイフ・ファインズ、
デビッド・モースがチョイ役で登場するが、
さほど重要ではない。
爆弾処理っていうと、単純に爆弾を解体するだけかと思っていたら、
仕掛けによっては、遠隔操作で起爆されるかもしれないわけだ。
そんな恐怖の中、起爆担当の犯人や奇襲攻撃を仕掛けて来る戦闘員を
警戒しながら解体作業をするわけだから、その緊張感は尋常ではない。
しかしジェレミー・レナー演じるジェームズ軍曹は、
度胸が座りすぎていて、そんな事もおかまいなしに、
楽しみながら(そう見える)ほいほいと爆弾処理任務をこなしていく。
このオッサン、どんな神経してんだ?と呆れるわけだが、
中盤、少年が人間爆弾に加工されている現場を発見してから、
さすがのジェームズ軍曹もグラつき始める。
(このシーンはショック度120%)
爆弾処理以外にも、砂漠での狙撃戦は超リアルで見所のひとつだ。
一発撃って、風速を計算して角度を調整して、また狙撃して・・・
と長時間に渡る攻防戦は、たまらなくスリリング。
(バーレットM82A1アンチ・マテリアルライフルが登場。スゴイ迫力。)
いつのまにやら、ジェームズ軍曹のように、
戦場の緊張感を楽しんでしまう自分に怖くなるくらいだ。
全編通して手持ち撮影のリアリティーある映像で、
丁寧に描写していくビグローの演出は、実に的確だ。
また、この作品には明確な敵が画面上に映されない。
だけど敵はどこかに潜んでいて、間違いなくジェームズ軍曹らを狙っている事を感じさせる。
見事に恐怖と不安を表現した、
この演出は近年の戦争映画でも飛び抜けて斬新だ。
今年のアカデミー賞で元旦那の監督作品「アバター」と一騎打ちだったわけで、
後であ?だこーだ言っても仕方無いのだが、
この2作は同じカテゴリーで較べられるものではない。
映像表現、ストーリー、演技、どれを取っても、
間違いなく「ハート・ロッカー」は非の打ち所のない傑作だという事は
誰もが認めているところ。
キャメロンはさぞ悔しかったに違いないが、
逆に文句も無かっただろう。
131分間、ずっと緊張しっ放しなので、
観終わった後、どっと疲労感が襲ってきて、
帰ってからよく眠れた(笑)
今週末は、マーティン・スコセッシ監督の「シャッター・アイランド」を
観に行きたいなぁ。
ウエダでした。
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