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先週観た映画たち(6/22?6/28)
2009.07.01 (Wed)
先週は、飲み会やら何やらとバタバタしていたので、
あんまり観れなかった・・・。

その分、週末にたっぷりと観ようと意気込んだのだが・・・。




6/22
【ナチュラル・ボーン・キラーズ(1994)】

ブックオフでDVDが250円で売られていたので、何となく購入。

タランティーノ脚本であるにも関わらず、多弁なタラが唯一語りたがらない作品。
何でも観てないそうだ。

その理由は、脚本内容を無断で改変したからなのだが、観なくて良かったと思う。

タランティーノ脚本作品の中で、一番らしくない一番大きな理由は、
その演出にあるからだ。

オリバー・ストーンが社会風刺劇にしてしまったせいで、
タランティーノが愛情たっぷりに創り出したキャラクター達が
ただのアイコンになってしまった。

つまり監督のメッセージを伝えるためにだけ存在する感じ。
どのシーンを観ても、絶叫するオリバー・ストーンが見えてくる(笑)

とはいうものの、映像表現としては出色の出来で、
スーパーインポーズなんて、インスタレーション・アートの世界でしか
やらなかったような事を、堂々と映画演出に取り入れてしまった。

まぁ、それが映画の出来に良い影響を与えたかどうかは別にして、
映像自体のクオリティーは高い。

が!!!!
そんな調子がずっと続くもんだから、118分が異常に長く感じる。

実験映像を118分も見せられたら飽きてしまうし、
キャラクターに何の愛情もない演出なもんだから、
ストーリーがどんどん意味不明になっていくのも仕方ない。

公開当時、タランティーノブームだったので、
やたらと話題になったけど、興行収入も5000万ドル止まり。
制作費も5000万ドルだったから、少しだけ儲かったのか。

ぜひ、タランティーノの演出で観てみたかった・・・。


6/23
飲み会のため、ナシ


6/24
ゲームするのに忙しくて、ナシ


6/25
録りためたバラエティー番組を観たので、ナシ
10本くらいをまとめて見たのだが、
さすがに最後の方は2倍速で見た(笑)
しかしロンハーは、あんな調子でずっと続けるんだろうか?


6/26
【機動戦士ガンダム 戦場の絆ポータブル(2009)】
このゲームをするために、先週末にヤフオクでPSPを落札したのだが、
ヤバイ・・・面白すぎる・・・。
人生の中で、こんなにゲームをしたのは初めてだ(笑)
強者からすれば鼻で笑われるかもしれなけど、
アーケード版の練習にもなるなぁ・・・なんて思ってたりする。

アーケード版が1プレイ500円もするもんだから、節約のためでもある(笑)

何にせよ、小学生の頃から夢見ていた、コクピット型の実戦体感型のゲームは、
インベーダー以来ゲーセンにオッサン達を呼び戻した。

それこそ何かヘンな絆が、現場では芽生えているようにも思える。


こういうのって、ボクらみたいな年齢層に向けて、
戦略的にリリースしているんだろうけど、
逆らえないんだよなぁ。


6/27
【ランボー 最後の戦場(2008)】

20年ぶりに製作された最新作。
さすがに20年もたつと、さすがにスタローンも老けてるのかと思いきや、
整形のおかげでむしろパンパン(笑)
ロバート・レッドフォードしかり、なんで整形でシワを延ばしちゃうのだろうか?
不自然にシワが無くなって、表情が固くなるから
俳優には致命傷だと思うんだけどなぁ・・・。

「ランボー3 怒りのアフガン」の頃のような
引き締まったボディも今回はほとんど見せない。

ただし、今回は監督もスタローン。
スタローン監督作といえば、単なるオレ様映画になってしまった
「ロッキー 2・3・4・ファイナル」を考えると、
非常に不安だったのだが、今作は一作目のテイストを受け継いだ傑作になった!!

娯楽性は控えめで、むしろ一作目の哀愁漂う仕上がり。

今回の敵は、カレン族を弾圧するミャンマー陸軍。
もちろんランボーはカレン民族解放軍に加勢して戦うわけだが、
その戦いっぷりがスゴイ。

手でのど笛を引きちぎるわ、ブローニングM2重機関銃をバリバリ掃射して、
頭や手足や胴体が吹き飛んだりと、「プライベート・ライアン」並の
戦闘描写。

ものすごい殺戮シーンの後に、戦争の虚しさを感じさせる演出は、
一作目のスピリッツが継承されていて、すごくいい!

ラストシーン、帰郷したランボーが、長い帰路を歩くカットはジーンときた。

何に感動したのかは分からないけど、「It's a long road」がかかったら
自動的に泣けてくる仕組みなのは間違いない。

スタローンは分かってるなぁ。


6/28
【告発のとき(2007)】

「ミリオンダラー・ベイビー」や「クラッシュ」の脚本家、
ポール・ハギス監督作。

イラク戦争から帰還した息子がバラバラにされて焼き殺された
元軍警察のハンク(トミー・リー・ジョーンズ)。

昔のカンを頼りに、地元警察のエミリー(シャリーズ・セロン)の協力を得ながら、
捜査を進めていくが、徐々に明るみなってくる事実に愕然とする・・・というのがあらすじ。

ストーリーは米版プレイボーイ誌に掲載された記事を元に書かれている。
とはいえ、ドキュメントではない。
あくまでも、事実に基づいたフィクション。

映画を観て、しばらくすると分かってくるのだが、
これは犯人探しを楽しむミステリーではない。

どちらかというと、ゴリゴリの退役軍人がイラク戦争を通じて、
現在の米陸軍のモラルの崩壊を知り、絶望を感じていく姿を見て、
「病んだアメリカ」を映し出すのが目的だからだ。

なので、ラストもあっけないのだが、
ガッカリするのではなく、逆にゾッとする作りになっている。

戦争で頭がおかしくなってしまったのか?
戦争が無かったとしても、元々おかしいヤツらだったのか?

精神異常者の頭の中を覗いてしまった感じがして、
とてもキツい。

実は、地元の女刑事エミリー役に、
何故シャリーズ・セロンみたいな美人女優を起用したのか、
すごく不思議だったのだが、映画を観ていくうちに理由が分かった。

息子を失って、どん底のハンクとは対照的に、
シングルマザーでも可愛い息子を守っているエミリーを
登場させないと、途中で観るのを止めたくなるからだ。

先週はバカ映画ばっかりだったので、
こういうドラマもいいかと思ったが、
週末に観るには重すぎた・・・。

特にランボーを観た後だと、余計に・・・。

これからは気をつけよう。


今週末は、やたらと評判のいい「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」を観に行って、
レンタルした「僕らのミライへ逆回転」や「シャイニング(オリジナル公開版143分!)」を観る予定。

「僕らのミライへ逆回転」は弊社アート・ディレクターも絶賛していたので、楽しみです。


ウエダでした。
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