2009.06.18 (Thu)
先週末は、三沢光晴 急死のニュースが飛び込んできて、哀しい週末になった。
そして、絶妙のタイミングでミッキー・ローク主演「レスラー」が公開した。
なんか、運命ってあんまり信じないけど、あるのかもな・・・と思った一週間でした。
06/08
【ヘルボーイ2:ゴールデンアーミー(2008)】
ギレルモ・デル・トロのデザインセンスはスゴイ。
特にクリーチャー・デザインは秀逸で、「パンズ・ラビリンス」よりも
デル・トロのテイストが濃くなってる。
あと、この作品は、まさにヘルボーイを演じるために
生まれてきたようなロン・パールマンを観るためにある。
ゴリラのようなロン・パールマンが主演。これだけでも価値がある。
今回は、派手さを増したアクションに、巨大モンスター(正確には神様)も登場したりと見所満載。
ラストもベイビーが生まれるかもというところで、3作目を予感させて終わる。
ビジュアル、ストーリー共に前作を超える面白さだった。
06/09
【デトロイト・メタル・シティ(2008)】
不幸な事に原作を呼んでから、観てしまった。
ひたすらユルい展開と、妙な長回しショットが気になっていたのだが、
中盤になって思い出した。
これって、Vシネマの撮り方じゃん(笑)
おそらく予算が少なくて、あの手この手で1ショット1ショットをいい感じにしようと、苦労している。
(どう考えてもカット割で切り替えた方が良いシーンですら、1カットで撮っている。)
しかし、原作ならではの下ネタが薄まっているのは、一見さんが見やすくするため?
それが良いかどうかは別にして、原作マンガの映画化としては×だが、
Vシネマスタイルの作品としては、すごく愛着が持てた。
それにしても、松ケンと松雪泰子の演技は、素晴らしい。
しかもジーン・シモンズまで出てるのには驚いた。
原作のイメージ通りだと思う。
06/10
【ダイアリー・オブ・デッド(2008)】
久しぶりにリリースされた正当派ゾンビ作品は、ドキュメントタッチ。
学生の撮影したビデオ映像をつないだという設定は、
「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」みたいな雑な作りに
なるんじゃないかと思っていたけど、思ったよりも成功していて○。
相変わらずの社会批判的なテイストは、ロメロならでは。
69歳にも関わらず、常に反骨精神むき出しで映画を作っているのがスゴイ。
映画のラストでのロメロからのメッセージは、
メディアとか社会ではなく、もはや人間に向けられてしまった。
そういう意味ですごく重要な作品だと思った。
06/11
【マトリックス(1999)】
久しぶりに観たくなったので鑑賞。
今観てもストーリー展開の面白さや、アイデア満載のVFXは素晴らしい。
しかし、今回観て気がついたのは、盛り上がるシーンになればなるほど、
VFXが少なくオーソドックスな作りになっているという事。
特にラストのネオとエージェントの追いかけっこは、
異常にテンションが上がるのだが、
ほとんど手持ちカメラで撮影されていて、シンプルな編集。
(多少トリッキーな見せ方はあるけど・・・)
あと、これは前から気になっていたのだが、
ネオが初めて弾を避けるシーンがあるけど、
冷静に観ると、しっかり2発喰らってるのが笑える。
06/12
朝まで飲んだので、ナシ
06/13
【グラインドハウス USAバージョン(2007)】
日本では「デス・プルーフ」と「プラネット・テラー」は別々に公開されたのだが、
アメリカ国内では、「グラインドハウス」として2本立てで公開された。
DVDボックスセットにはこのUSA版が収録されていて、初鑑賞。
単品公開の時よりもカットされているシーンが多いのが気になったものの、
フィルムノイズやフィルム脱落が絶えず再現されており、
よりグラインドハウスっぽくなっている。
あと、2本立てなので、予告編が作品の間に入ったりして、雰囲気もバッチリ。
これ、劇場で観たかったなぁ・・・。
06/14
【ターミネーター4(2009)】
「チャーリーズ・エンジェル」のマックGが監督という事で、
演出テイストが違い過ぎるんじゃないかと、
何の期待もしていなかったのだが・・・面白かった。
アイデア満載の殺人兵器達やアクションの派手さもスゴイのだが、
初登場キャラのサム・ワーシントンが素晴らしすぎる。
主人公ジョン・コナーが重要なのはもちろんなんだけど、
サム・ワーシントンが演じるマーカス・ライトがストーリーの軸になっている。
そして、「T1」「T2」のストーリーや設定を非常に大事にしているのも好感が持てる。
例えば「T2」にチラっと登場した大人になった時のジョン・コナーの顔にザックリとついた傷があったのだが、
本作ではその傷の理由が判明するシーンが、非常に印象深く描かれている。
そういう納得できる設定をストーリーに上手く織り込んでいるところを観ると、
なるほど設定が無茶苦茶な「T3」は無かった事にしたくなるよね、と思う(笑)
キャスティング、ストーリー(斬新さは無い)、VFXも含めて、納得できるクオリティー。
マックGを侮っていた自分を反省した。
あと、弊社アートディレクターに聞いて知ったのだが、
若きカイル・リースを演じた俳優が「スタートレック(2009年版)」
のチェコフ役の俳優だとの事。全然気付かなかった・・・。
【レスラー(2008)】
ちょうど前日に三沢光晴が急死したニュースを知ったばかりだったので、
上映中は、ずっと胸を締め付けられるような思いだった。
ミッキー・ローク演じる落ちぶれたプロレスラー。
かつては人気レスラーだったランディは、人気にも陰りが出てきて、
スーパーでアルバイトしながら生活をしのいでいる。
だが、長年のステロイド剤の影響で試合後に心臓発作を起こす。
一命を取り留めるものの、二度とリングに立てない身体に・・・。
行きつけの熟女ストリッパー(マリサ・トメイがめちゃくちゃ可愛い)
との淡い恋愛も、疎遠だった娘とのエピソードも、むき出しな感じですごくリアル。
映画は、爽やかなラストで幕を閉じるけど、
ランディにミッキー・ローク自身(スランプで落ち込んでた)と
三沢光晴を重ねてしまった所に、追い打ちをかけるように流れた曲が
ブルース・スプリングスティーンの「ザ・レスラー」。
もう、涙が溢れて止まらなかった。
恥ずかしいと思って、周りを見回すと何人か泣いてる男性がいた。
どういうつもりで泣いたのかは知らないけれど、
きっと同じ気持ちで泣いたのだと決め打ちして、帰りました。
いや?久しぶりに映画館で泣きました。
全日のみならず、プロレス界を盛り上げてくれた三沢さん。
どんなに打たれて投げられても、
何度でも立ち上がるファイティングスタイルに励まされました。
ゾンビ三沢は永遠に不滅です。
ご冥福をお祈りします。
ウエダでした。
そして、絶妙のタイミングでミッキー・ローク主演「レスラー」が公開した。
なんか、運命ってあんまり信じないけど、あるのかもな・・・と思った一週間でした。
06/08
【ヘルボーイ2:ゴールデンアーミー(2008)】
ギレルモ・デル・トロのデザインセンスはスゴイ。
特にクリーチャー・デザインは秀逸で、「パンズ・ラビリンス」よりも
デル・トロのテイストが濃くなってる。
あと、この作品は、まさにヘルボーイを演じるために
生まれてきたようなロン・パールマンを観るためにある。
ゴリラのようなロン・パールマンが主演。これだけでも価値がある。
今回は、派手さを増したアクションに、巨大モンスター(正確には神様)も登場したりと見所満載。
ラストもベイビーが生まれるかもというところで、3作目を予感させて終わる。
ビジュアル、ストーリー共に前作を超える面白さだった。
06/09
【デトロイト・メタル・シティ(2008)】
不幸な事に原作を呼んでから、観てしまった。
ひたすらユルい展開と、妙な長回しショットが気になっていたのだが、
中盤になって思い出した。
これって、Vシネマの撮り方じゃん(笑)
おそらく予算が少なくて、あの手この手で1ショット1ショットをいい感じにしようと、苦労している。
(どう考えてもカット割で切り替えた方が良いシーンですら、1カットで撮っている。)
しかし、原作ならではの下ネタが薄まっているのは、一見さんが見やすくするため?
それが良いかどうかは別にして、原作マンガの映画化としては×だが、
Vシネマスタイルの作品としては、すごく愛着が持てた。
それにしても、松ケンと松雪泰子の演技は、素晴らしい。
しかもジーン・シモンズまで出てるのには驚いた。
原作のイメージ通りだと思う。
06/10
【ダイアリー・オブ・デッド(2008)】
久しぶりにリリースされた正当派ゾンビ作品は、ドキュメントタッチ。
学生の撮影したビデオ映像をつないだという設定は、
「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」みたいな雑な作りに
なるんじゃないかと思っていたけど、思ったよりも成功していて○。
相変わらずの社会批判的なテイストは、ロメロならでは。
69歳にも関わらず、常に反骨精神むき出しで映画を作っているのがスゴイ。
映画のラストでのロメロからのメッセージは、
メディアとか社会ではなく、もはや人間に向けられてしまった。
そういう意味ですごく重要な作品だと思った。
06/11
【マトリックス(1999)】
久しぶりに観たくなったので鑑賞。
今観てもストーリー展開の面白さや、アイデア満載のVFXは素晴らしい。
しかし、今回観て気がついたのは、盛り上がるシーンになればなるほど、
VFXが少なくオーソドックスな作りになっているという事。
特にラストのネオとエージェントの追いかけっこは、
異常にテンションが上がるのだが、
ほとんど手持ちカメラで撮影されていて、シンプルな編集。
(多少トリッキーな見せ方はあるけど・・・)
あと、これは前から気になっていたのだが、
ネオが初めて弾を避けるシーンがあるけど、
冷静に観ると、しっかり2発喰らってるのが笑える。
06/12
朝まで飲んだので、ナシ
06/13
【グラインドハウス USAバージョン(2007)】
日本では「デス・プルーフ」と「プラネット・テラー」は別々に公開されたのだが、
アメリカ国内では、「グラインドハウス」として2本立てで公開された。
DVDボックスセットにはこのUSA版が収録されていて、初鑑賞。
単品公開の時よりもカットされているシーンが多いのが気になったものの、
フィルムノイズやフィルム脱落が絶えず再現されており、
よりグラインドハウスっぽくなっている。
あと、2本立てなので、予告編が作品の間に入ったりして、雰囲気もバッチリ。
これ、劇場で観たかったなぁ・・・。
06/14
【ターミネーター4(2009)】
「チャーリーズ・エンジェル」のマックGが監督という事で、
演出テイストが違い過ぎるんじゃないかと、
何の期待もしていなかったのだが・・・面白かった。
アイデア満載の殺人兵器達やアクションの派手さもスゴイのだが、
初登場キャラのサム・ワーシントンが素晴らしすぎる。
主人公ジョン・コナーが重要なのはもちろんなんだけど、
サム・ワーシントンが演じるマーカス・ライトがストーリーの軸になっている。
そして、「T1」「T2」のストーリーや設定を非常に大事にしているのも好感が持てる。
例えば「T2」にチラっと登場した大人になった時のジョン・コナーの顔にザックリとついた傷があったのだが、
本作ではその傷の理由が判明するシーンが、非常に印象深く描かれている。
そういう納得できる設定をストーリーに上手く織り込んでいるところを観ると、
なるほど設定が無茶苦茶な「T3」は無かった事にしたくなるよね、と思う(笑)
キャスティング、ストーリー(斬新さは無い)、VFXも含めて、納得できるクオリティー。
マックGを侮っていた自分を反省した。
あと、弊社アートディレクターに聞いて知ったのだが、
若きカイル・リースを演じた俳優が「スタートレック(2009年版)」
のチェコフ役の俳優だとの事。全然気付かなかった・・・。
【レスラー(2008)】
ちょうど前日に三沢光晴が急死したニュースを知ったばかりだったので、
上映中は、ずっと胸を締め付けられるような思いだった。
ミッキー・ローク演じる落ちぶれたプロレスラー。
かつては人気レスラーだったランディは、人気にも陰りが出てきて、
スーパーでアルバイトしながら生活をしのいでいる。
だが、長年のステロイド剤の影響で試合後に心臓発作を起こす。
一命を取り留めるものの、二度とリングに立てない身体に・・・。
行きつけの熟女ストリッパー(マリサ・トメイがめちゃくちゃ可愛い)
との淡い恋愛も、疎遠だった娘とのエピソードも、むき出しな感じですごくリアル。
映画は、爽やかなラストで幕を閉じるけど、
ランディにミッキー・ローク自身(スランプで落ち込んでた)と
三沢光晴を重ねてしまった所に、追い打ちをかけるように流れた曲が
ブルース・スプリングスティーンの「ザ・レスラー」。
もう、涙が溢れて止まらなかった。
恥ずかしいと思って、周りを見回すと何人か泣いてる男性がいた。
どういうつもりで泣いたのかは知らないけれど、
きっと同じ気持ちで泣いたのだと決め打ちして、帰りました。
いや?久しぶりに映画館で泣きました。
全日のみならず、プロレス界を盛り上げてくれた三沢さん。
どんなに打たれて投げられても、
何度でも立ち上がるファイティングスタイルに励まされました。
ゾンビ三沢は永遠に不滅です。
ご冥福をお祈りします。
ウエダでした。
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