銀座NOW～ホームページ制作会社 gravity works（グラビティ・ワークス）ブログ

最近、映画は必ずシネコンに観に行きます。
超大作や話題作になると、必ずです。
理由は、ゆったりとしたシートを予約できて、スクリーンのサイズも大きいからです。

シネコンは、2000年くらいから急速に増え始めたように感じるのですが、
僕のシネコン初体験は兵庫県明石市にあるワーナーマイカルシネマでした。

そこで、今後の映画鑑賞ライフを変える出来事が起こりました。

アメリカンサイズのでっかいポップコーンが見えたので、
そんなにポップコーンは好きではないけど、
まぁシネコンに来た記念に・・・と注文しました。

今にして思うと、その時に店員が言ったひとことが全ての始まりでした。

「バターはどうされますか？」
「バター？・・・なにそれ？」

それまで袋入りのポップコーンしか食べてなかった僕は、
初めてポップコーンには溶かしバターをかけるものなんだという事を知りました。

しかも溶かしバターをかけたポップコーンの美味しさときたら、もう！！！

塩味でパッサパサのスナックとして、好きなおやつランキングでは、
万年Cクラスのポップコーンが、溶かしバターをかける事で、
一気に風味豊かになり、塩味がまろやかになって、
まるで別の食べ物のような美味しさになる様は衝撃でした。

それからというもの、観に行きたい作品が近くの映画館で上映していても、
ポップコーンの溶かしバター目当てで、あえてワーナーマイカルシネマに行くという
面倒くさい大人になってしまいました（苦笑）

その後、上京してからヴァージン・シネマ（現TOHOシネマズ）に行く機会があったのですが、
そこでは更なる衝撃を体験しました。

なんと溶かしバターがセルフで掛け放題だったのです！！
ステンレンスの箱から蛇口が出ていて、石鹸みたいに
ポンプでシュコシュコかけるヤツです。

もちろんワーナーよりもヴァージンに行く回数が多くなりました（笑）


しかし、しばらくするとヴァージン・シネマは東宝に買収され、
名前もTOHOシネマズと変わり、サービスもマイナーチェンジしてしまいました。

実際これといってサービスに大きな変化はなかったのですが、
ポップコーンの溶かしバターだけは別でした。

なんと、セルフで掛け放題ではなくなってしまったのです！！！！

結局ワーナーマイカルシネマのように店員さんが掛けてくれるようになったワケですが、
僕のように図々しい人間であれば、「バター多めで！」と言うのは簡単ですが、
大概の人はバターは？と聞かれると「あ、お願いします」で、チョロっと掛けられて終了です。

僕は、気は小さいですが、溶かしバターの事となると事情が変わります。

セルフバター制度（略しました）が始まってからというもの、
「バター多めで！」と言う事を一回も欠かさずに映画を観てきました。
それだけ溶かしバターは重要なんです。

ついでに言うと、僕の気持ちを理解してくれそうな、
できるだけ豪快そうな雰囲気のお兄さん（しかも大柄）のレジに並んで買うのがコツです。
まんべんなくバターをかける繊細さも必要なので、ガサツそうな店員ではダメなんです。

そんなこんなで、すっかり溶かしバターの虜になった僕ですが、
先日「007　慰めの報酬」をTOHOシネマズに観に行った時、
いつものごとく「バター多めで！」と声を掛けたところ、横のレジに並んで、
同じくポップコーンを買おうとしていたお兄さんが僕の方を見るや、
慌てて「自分もバター多めで！」とオーダーしていました。


なんか、勝った気がしました（笑）

これからもバター多めでいきたいと思います。


ウエダでした。